歴史は繰り返す 2016 10 2

 あれは、2003年の日本だったと思います。
その頃の日本は、1990年代の不動産バブルの崩壊によって、
経済が低迷して、バブル崩壊後、10年以上経過しても、
不良債権処理が終わっていなかったのです。
 担保となっていた不動産価格の下落が続いたので、
優良債権が次々と不良債権になったのです。
 そのため、銀行経営は、どこも苦しく、
最大手クラスの銀行ですら、アメリカの投資銀行に支援してもらう状態でした。
別の最大手クラスの銀行は、株券を大量発行して、
融資先や一般国民に引き受けてもらいました。
その株を有名芸能人が買ったという噂が出て、話題にもなりました。
また、生き残りのために、銀行同士の合併も相次ぎました。
最も記憶に残ったことは、大手クラスの銀行が、数兆円規模の公的資金の注入を受けたことでした。
これで、日本の信用不安は終わったと言われました。
今から10年前以上の出来事でした。
 さて、2016年10月2日の国際戦略コラム(No.5773)には、このような記事がありました。
「ドイツ銀行破綻の懸念で、どうなるか?」
 世界最大級のドイツ銀行が破綻するのではないかという懸念が、
市場を駆け巡り、株価の変動が大きくなっている。
 ドイツ銀行破綻の懸念が再浮上している。
発端は、住宅ローン担保証券(MBS)の不正販売をめぐって、
アメリカ司法省から140億ドル(1.4兆円)の支払いを要求されたことであるが、
BIS(国際決済銀行)で定められた自己資本比率の基準値を割り込む可能性がある。
 言い換えると資本不足を起こすと見られ、
しかし、債権の発行は、信用力がないためにできない水準であり、
株価も最安値であり株式の増資もできない状態になっている。
コンメルツ銀行との統合も、コンメルツ銀行が拒否したようである。
 9月30日には、ドイツ銀行は、住宅ローン担保証券(RMBS)問題で、
54億ドル(約5460億円)の支払いで、
アメリカ司法省との合意が近いとの報道で株価が急上昇になっている。
しかし、ここで終わらない。
(引用、以上)



















































































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